冷え性とは
冷え症とは、血行が悪くなることで起きてしまう症状の一つです。
血行が悪くなると身体に必要な酸素・栄養素が行き届かなってしまうだけではなく、蓄積されている老廃物も排出されなくなります。
そのため、冷え症になる以下のような不調が現れやすくなります。
✅手足が冷たい・温めてもなかなか温まらない
✅あかぎれ・しもやけ・しびれ
✅関節痛・腰痛・頭痛・肩こり
✅頻尿・膀胱炎
✅顔色がくすんでいる、目の下にクマができやすい、肌が荒れやすい
✅休んでも疲れがとれない、倦怠感
✅生理痛や生理不順、月経前症候群(PMS)
✅自律神経失調症・不眠など
など
冷え性のタイプと原因
〇手足が冷えるタイプ ー四肢末端型ー
10代から20代の女性に多い冷え性です。
過度なダイエットや栄養不足が原因である事が多く、手足を温めるだけではなかなか改善しません。ほかの症状として肩こりや頭痛もよく起きます。
まずは内臓を温めることを意識してお腹や腰などの保温を心がけて体全体に温かさを伝えるようにしましょう。
〇下半身が冷えるタイプ ー下半身型ー
姿勢の悪さや長時間のデスクワークなどが原因で起きやすいです。骨盤のゆがみが原因で下半身の血行不良が起きてしまい、冷え性になってしまいます。
入浴やこまめなストレッチなどを行い、代謝を良くしましょう。
〇全体が冷えるタイプ ー全身型ー
基礎代謝の低下が原因で、身体全体が冷えてしまうタイプです。おもに倦怠感や風邪をひきやすい、すぐお腹を下すなどの症状が見られます。ほかの症状と比べ、手足の冷えはさほど目立ちません。
冷え症である自覚はあまりないのですが、免疫力が低下していることもあります。
〇内臓が冷えるタイプ ー内臓型ー
自律神経の異常が原因で手足の血管が収縮できなくなり、内臓に血液が行き届かなくなるため、内臓が冷えてしまうタイプです。
主にストレスが原因で起きやすい冷え症だと言われています。このタイプは手足の冷えが発生してないケースもあるので、冷え症と自覚できないことがあります。下痢や倦怠感、風邪などの症状を見つけたら、このタイプの冷え症かもしれません。身体を温める食べ物を摂取することで内臓の冷えを予防しましょう。
『女性の冷えの原因』
女性は男性に比べて筋肉量が少なく、脂肪が多いという特徴を持っています。筋肉は体温の上昇にとても大きな役割を果たしていますので、筋肉が少ないと冷えやすくなります。加えて女性には冷えてしまうと温まりにくい性質を持つ脂肪が多いため冷えが起こりやすいのです。
月経時の血液不足によって手足の末端まで血液がいきわたらなくなり熱が届きにくかったり、ホルモンバランスが変わり自律神経が乱れることによって冷えやすくなったりします。また、寒い場所でのスカートの着用による下半身の冷えや、締め付ける下着や衣類の着用による締め付けも血行を悪くするため冷えが起こります。これらが女性に冷えが多い原因となっています。
『男性の冷えの原因』
冷え症は女性に多い傾向にありますが、男性も冷え症になる可能性は決してゼロではありません。
男性の場合は加齢による筋肉量低下や、臓器などの老化によって基礎代謝が下がり、冷え症になるケースが多いです。男性の冷えは手足などの末端の冷たさだけでなく、頻尿や腰痛、肩こりといった症状で気づくこともあります。
その他、以下のような原因でも冷え症を引き起こします。
〇食生活
栄養バランスが偏った食習慣が続いてしまうことでミネラルやビタミン不足になりやすく、血の巡りが悪くなります。
〇鉄分不足
鉄分不足は生理のある女性がなりやすいです。過度なダイエットなどが原因で鉄分不足に陥ってしまい、冷え症を引き起こしてしまいます。鉄分不足は冷え性だけでなく、体調不良や倦怠感なども発生します。
〇ストレス
緊張すると血行不良が起きやすいためそこから冷え症になりやすいです。
〇喫煙
喫煙習慣があると血管が急に収縮することが多くなるので、冷え症が起きやすくなります。
鍼灸治療では、鍼やお灸を使って全身を刺激して血流を促進させ、身体の芯から温めて冷え症の緩和を図ります。
冷え症でお困りの方は一度鍼灸治療を検討してみてはいかがでしょうか?